11月20日に上映する作品のうち、4本(『四畳半襖の裏張り』『四畳半襖の裏張り しのび肌』『赤線玉の井 ぬけられます』『赫い髪の女』)は宮下順子主演作品です。ディレクターの思い入れの強さがわかるというものですね。
書店にて、ふと「アイ・フィール」秋号(紀伊國屋書店発行)を手にしたら、「聞き書き事始め」と題する特集に山根貞男さんが寄稿していました。
山根さんと山田宏一さんによる聞き書き集『水のように夢のように宮下順子』に関する記述を立ち読みしてたら、感動のあまり買い求めてしまいました。一冊320円。今ここで全文を紹介してしまうと、著作権問題に発展するのでやめておきます。
ただ、このシーンだけは紹介したい。
山根さんらは宮下順子に対するインタビューをまとめ、初校ゲラを持って彼女に会いに行きます。机に向かいゲラに目を通す宮下順子。2時間ほど過ぎたころ、山根さんは何かの気配を感じ、彼女の方へ目をやると、背中がわなないている、すすり泣きの音が聞こえる。何事かと思いきや、宮下順子は山根さんらの方に振り向き、「自分のことが書いてあるのに感動して泣いちゃった」、と照れ臭そうに告げた、と言うのです。
その時の彼女の美しい笑顔が目に浮かびます。11月20日は、そんな彼女にたっぷり会うことができるのです。
この愛おしい想い、この激情…。愛欲のうねりに身を任せ、情痴の底へと落ちていく男と女。ダンプカーの運転手・光造(石橋)は雨の道で、まるで捨て犬を拾うかのように、赫い髪の女(宮下)を拾った。それから始ま...
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